このページでは主に初心者の方のためにモーション、グリップ、ストローク等について進めていきます。


Movement:

まず、モーションですがフォーマルモーションFormalとインフォーマルモーションInformal
と呼ばれる2種類が現在主流に使われています。

どちらのモーションにも共通するのはリラックスした力の入らない状態を保つことが重要なことです。

フォーマルモーションの基本となるのは肘からの動きをなくしリストでコントロールする奏法でクラッシックパーカッションで
用いられたものです。70年代から90年代に活躍したドラマーの多くはこの奏法を使っていました。

一方、インフォーマルモーションは腕を振りその反動でリストをコントロールする方法です。

インフォーマルモーションは1800年代中期アメリカで南北戦争が始まった頃にドラムボーイと呼ばれる兵士によって開発されました。
それまで使われていたヨーロッパスタイルのフォーマルモーションでは野外で遠く離れた兵士にドラムで交信するには
音の響きが悪かったのだと思われます。

後に1900年代初頭にサンフォード・モーラー氏によってシステム化され、その時代のジャズドラマーのスタイルとなりました。
現在ではジム・チェイピン氏によって受け継がれ1990年代くらいからジャズ。ロック問わず多くのドラマーに影響を与えています。


Hand Position:

それでは、ハンドポジションについて説明します。

三つのスタイルのグリップがあります。まず一つはジャーマングリップGermanic、二つめにアメリカングリップAmerican
そしてフレンチグリップFrenchと呼ばれるシステムです。
ジャーマングリップは手の甲を上に向けカタカナのハという字の向きにスティックを持ちます。
アメリカングリップは手の甲は上に向けたままでスティックを垂直にします。
フレンチグリップはスティックの位置は垂直のまま親指が上にくる状態にします。


Free Grip:

次にグリップの説明をします。

スティックをどの指で支点にするか、つまりどの指で握る(摘む)かということですが人差し指と親指で摘み残った3本の指とリストで
コントロールする方法と中指と親指を支点とし、腕と手首の振りによりシーソーのように動かす方法があります。
後者の方がフリーグリップFree Gripと呼ばれる奏法でドラムヘッドの振動率が良く身体的にも疲れにくく
スピーディーな動きに向いていると思われます。

それでは前者の奏法は必要ないのではと言うとそうでもなく動きはタイトで固い感じになりますが、
楽曲によってはこちらもすてがたいサウンドになります。

先ほど説明したように中指と親指を支点としスティックがヘッドにヒットした時に反動(リバウンド)
を利用しスティックを元の位置に戻します。手首に神経を集中させ手首で返そうとしないであくまでもリバウンドをさせる感じです。
それを何度も繰り返しバスケットボールのドリブルのような感じでスティックをヘッドに転がしていくフインキです。


Stroke Height:

さて、次はフリーグリップとインフォーマルモーションを使って、強・弱(ダイナミクス)をつけていく方法を説明します。

フォーマルモーションでのダイナミクスはフルストローク・ダウンストローク・アップストローク・タップストロークを使います。

しかしインフォーマルモーションの場合は、腕・手の向き、腕・手の振り上げ、スティックと手の接点、等、
その時の状況によりコントロールの仕方が変わり、曖昧な状態になります。
その分フォーマルモーションのようなデジタル的なダイナミクスではなく、より自然に近いコントロールが可能になります。
大きく分けると、ロウストロークLow ハーフストロークHalf フルストロークFullになります。

それでは、ロウストロークとハーフストロークを使って、4・3・2・とアクセントをつけてみましょう。
最初の動画は四つのアクセントをウィップ(ホイップ)モーションWhip Motion を使って演奏します。
(モーラーシステムMoeller)

ウィップモーションとは鞭のように打つと言う意味です。
モーラーシステムは手首が操り人形のように糸でつり上げられるような感じになります。

この動作で3・2とアクセントをつけてください。


いかがでしたか? 
私自身まだ未熟ですが、モ−ション、グリップ、ストロークを安定させると音も変わりますし、
スピード感がつきタイムも正確になります。

この後は"40Rudiments"に挑戦してみてください

樋口 晶之

 

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