ハートフォードワークス COLT S.A.A.45

CMC消滅以後、長らくプラスチックSAAが市場から消えて久しかったが、モデルガンマニアの間では「ハートフォードがCMCのモデルガンの金型の幾つかを引き取った」という情報がまことしやかに流れた。それに呼応するように1994年に組み立てキットという形でハートフォードがCMCSAAを復活させた。しかし唯復活させたわけで無く、ビジュアル的にCMCの弱点部分を改修するなど涙ぐましい努力が伺える。写真は初期組み立てモデル。初期はオールABS仕様だった。
通常はプラのグリップが付いていたのだが、度重なる落下でねじ部分が逝かれてしまい自作でグリップを作ることに。ワンピースグリップが実は貼り合わせだったことを知らなかった北州はブロックのカリン材を買って将に"ワンピース"のグリップを彫り上げた。(凄く大変だった) Gun誌の早撃ち大会で持参した時グリップを誉められて努力が報われた。
写真のSAAは後のロットのもので、フレームはヘビーウェイト、バレルがABS、グリップフレームが亜鉛合金となり現在に至る。発売後、ハートフォードのSAAは自社だけでなく様々なショップやワークスでファストドローカスタムが生み出された。写真の様に独特のベースピンオーバーラン防止の処置を施されたシリンダー、内部はスムーズにコッキングする為に様々な工夫が施された。写真のファストドローカスタムはレザーアートケインのグリップが付けられている。
使用するスタンダードカートリッジ。CMCとは違い、真鍮の地肌のままのシンプルなカートになり、キャップ火薬専用となった。

▲戻る▲