母の祈りで子は育つ

偉大な母ベッツィー

「神は聖なる宮にいます。みなしごの父となり、
    やもめの訴えを取り上げてくださる。」(詩篇 68:6)

19世紀の後半、アメリカに大リバイバルをもたらした
世紀の大伝道者ドワイト・ムーディー(1837-1899)。
彼は靴屋の店員から献身し、約40年の伝道生涯で、
5000万人もの人々にキリストの福音を伝え、
100万人の人々を救いに導いた世紀の大伝道者です。
彼は、米国のマサチュセッツ州ノースフィールドの貧しい石工の家に、
6男として生まれました。
しかし父親は、彼が4歳の時に13歳を頭に7人の子を残して世を去ったのです。
今日はその母ベッツィーがどのようにして
その子達を育てたのかをお話ししたいと思います。


生活は苦しく、どん底の貧しさに落ちました。
しかし母ベッツィーはくじけず、
旧約聖書、詩篇68:6の
「神は・・みなしごの父となり、やもめの訴えを取り上げてくださる。」
というお言葉を心から信じて、
7人の子達すべてを自分の手で、信仰をもって育てあげたのでした。
愛する母ベッツィーが93歳で世を去った時、
ムーディーは母を見つめながら次のように語ったのです。
「もし、すべての人が、この母のような母を持つことができるなら、
もし、この世の人々が、この人のような母親に育てられたならば、
地上に刑務所というものの必要はなくなるであろう。」と。

ああ、母親の使命とは、何と偉大な使命なのでしょう!
母とは、何と責任のある使命なのでしょうか!
今子どもさんを持っておられる皆様、
現在育てておられる皆様、
また育てようとしておられる皆様、
この試練の多い、不安に満ちた世界の中で、
愛する子どもさん達があらゆる罪と災いから守られ、
神様と人々に愛される者となるためには、
どうしてもまことの信仰と、愛なくしてはできません。
あなたはその手で、犯罪者も、大聖人をも育て得るのです。
どうぞ祝された母親、祝福された家庭となりますように。

「人が、神と人のためになしうる最大のことは祈りである。
それが唯一のことではないにしても、主要なことである。
今日、地上に住む最も偉大な人々は、祈る人々である。」(S.J ゴードン)

「どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が
地上で心を一つにして求めるなら、
わたしの天の父はそれをかなえてくださる。」(マタイ 18:19)