讃美歌それは愛

讃美歌それは愛

「命のある限り、わたしは主を賛美し、長らえる限り
      わたしの神にほめ歌をうたおう。」(詩篇146:2)

もともと音楽は、人間が神をたたえる方法として
生まれたものとお聞きしたことがあります。
国籍が違っても、民族が違っても、
人類の歴史で音楽が途絶えたことはなかったのではないでしょうか。
そして、音楽は全世界の人々の心をつなぐ
世界共通の心の言語ともいえます。

もうずいぶん前のことですが、
聖書の国イスラエルのキブツ(集団農場)で
ボランティアとして数年間滞在しておりました時、
北欧のフィンランドから、牧師引率のもと、
数十名の若者達が同じキブツにやってきました。
彼らはクリスチャンでした。
ある日の夕、フィンランドの方々との交流会がありました。
英語で通じる方々もありましたが、
フィンランド語かドイツ語でしか話せない方々とは、
共通語がなく、お互い笑顔で挨拶はいたしましても、
話したいことが話せないもどかしさがありました。
ところがまもなく、同じクリスチャンとして、
私たちは日本語で、彼らはフィンランド語で、
知っている一つの讃美歌を共に賛美することとなりました。
お互い、言葉は違いましたが、
同じ讃美歌を一緒に賛美していく中で、
心は一つとなり、言語の違いなど、全く感じることなく、
共に同じ神様を賛美している喜びに満たされました。

喜びにも悲しみにも賛美

「クリスチャンは、試練に強い」とある方が言いました。
それはその人自身が強いのではなく、
神様はどのような時にも共にいてくださることを信じているからです。
そして最悪さえも、最善に変えて下さる神様であることを知っているからです。
ですから、クリスチャンは、
嬉しい時、楽しい時だけではなく、悲しい時、試練の時にも讃美歌を歌ってきました。
歌いつつある間に、私たちの心に、試練に耐える力と希望が与えられ、
何ものも恐れない天来の平安が与えられるのです。
賛美は神様への祈りです。